これいつだったっけ。
あ、8日だ。
文珍さんの47都道府県独演会ツアー。
ホントは翌日の東京ボードヴィルショー『エキストラ』をみんなして観に行こうかと画策していた(?)んだけれど、関係者からチケットをいただいてしまい、こちらに変更。下の子は「行きたくない」が始まったのでお留守番。まあ家の前だしね。何かあっても連絡くらいできるでしょ。
上の子はもともと文珍さんを観に行きたがってたし、ここいらでわたしたちにだって息抜きくらいあってもいいのだ。
一番弟子の桂楽珍さんという方が前座を務めました。
演目は『手水回し』。
枕に当地の空港に着いたときのことを話し、マネージャーも当地出身であることも話し、ぐっと聴衆の心を引き付けたのはさすが。でもこれ上方じゃあまだ誰も笑わないところかも!
このあと文珍さんが『マニュアル時代』を語り、客席が笑いで揺れる揺れる。次に何を話すのか読めちゃうネタでもあったけど、普段声を出さない夫も笑ってたので、それはよっぽどおかしかったのだ。もちろん子どももわたしも大笑いでしたわ。
中に入って女道楽の内海英華さんが三味線を弾きながら都々逸やら長唄やらを色っぽく歌い、あまりの寒さにびっくりしたうえ、普通のヒールを履いて来てしまったために近所のデパートにブーツを買いに行き、横断歩道の白線の上で滑ってすってんころりん転んでいきなりガバと立ち上がって辺りを見回した話とかして、また文珍さんにつなぎました。
次は『地獄八景』(正しくは『地獄八景亡者戯じごくばっけいもうじゃのたわむれ』)を半分だけ。全編やったら90分も掛かるのだそうで、それでも半分だけでもおかしくておかしくて。米朝師匠に稽古をつけて頂いたそうで、いまではもう師匠には体力がないから無理です、などと言って笑わせて、だけどそのこき下ろしかたにもどこか愛嬌が。
で、休憩を挟んで最後に『天狗裁き』を。
夢オチで無限ループな噺ですが、こういうのってホント古典的な手法なんだなぁ。それでもやっぱり面白いんですよね。
絵本なんか読んでても繰り返しと終わりのない話はなぜか飽きません。
もう二十年ほど前にもいらしたことがあるそうで、そのときにはまだ古い建物でした。
「大火のあとだったので、まだ温もりが残ってました」
笑っていいのかという感じのさざ波が立ちましたよ。
「そのとき食事をしてカードで支払おうと思ったら『当店ではカード払いは受けつけておりません』。しかたがないのでみんなの現金を掻き集めて払いことなきを得ました。…日本にもまだこんなところがあったんだなぁ」
爆笑。
いったいこの話のどこに笑ったのかはきっとみんなツボが違うと思うけど、枕では練習とおもてなしの気持ちも含めて笑わないとね。
「落語では説明してはいけません。解った方だけ笑って先へ進んで行くという芸でございます。解らない方は置いといていいんです」
そうだよね、わかんないひとに説明してる間に次のネタに行っちゃうもんね。
おかげさまで腹の皮がよじれるかと思うほど大声で笑いました。
あれから毎日ネタを思い出してはくすくす笑っております。
だから下の子にも行こうって言ったのに。錆び付き始めたアタマの中の引き出しを引っ張り出してひとつずつネタを語るのは骨が折れるのよ、ってこれも脳トレなの?つか、「アハ体験」?じゃいいか。
・・・と、去年も言ってました。
文珍さん、いいですね。
是非、生で見てみたいものです。
そういえば、うちの近所の商店街でも、年一で「寄席」を開催していました。まずは、そのあたりからいってみようか。
>>おいみず〜さん
文珍さんも還暦だそうです。
吉田拓郎さんよりひとつ下(!)。
いま彼の歌を聴くと歌詞に中身のないことがよくわかります。と言って老後の話をして笑わせてくれました。
ホントはこんな大きなホールじゃなくて、町中のちいさな演芸場なんかが雰囲気出るんだろうなぁと思いました。
商店街の「寄席」、そういう手作りっぽいのがお客さんの気持ちも近くてよいかも♪(もちろんプロをお呼びするんですよね?)
『ちりとてちん』は、「あれはドラマですから」話がどんどん進むしうまいこと行ってるように見えます、とやんわり釘を刺すことも忘れてませんでした。「来週あたり師匠が死にます」で会場が爆笑するあたり、こういうところでお国柄とかも出るのかな〜。
テレビでたまーにやっていても
なかなか観ようという気になりませんが
寄席なんかに行くとまた雰囲気が違っていて
真剣に聞けるでしょうね。
落語ってちょっと難しいかなとも思うのですが、
子供でも理解できる感じですか?
機会があったら行ってみたいです。
って言っていると行けないままになるので、
機会は作らないとダメですね。(笑)
>>さゆたさん
桂文我さんという方が、けっこう子ども向けの寄席を開いています♪
もう十年くらい前になるのですが、クレヨンハウスなどが主催の『子どもの本の学校(通称「サマカレ」)に参加したときに知りました。
子どもは子どもなりに理解するし、大人とは全然違ったところで笑ったりするから侮れないし面白いと仰っていましたよ。
TVやビデオで慣らしてからっていうのでもいいかも知れません。
うちの子たちはちいさい頃から大ばばさまと『笑点』を見てました(爆
時事的な要素を取り入れて話すことも多いので、社会全体のことをよく知らないと取り残される話芸だなあと改めて思いました(恥
>>ちゅうさん
TVで観るよりもずっとことばが出てきませんでした(笑)。
でも間合いとかはさすがプロ!
落語家ってひとりボケツッコミだから、ものすごい練習を重ねてきたんだろうなあ。
さっき『ごきげんよう』に出演してて、ああ、このドサ回りの合間に録ったんだなぁと思いましたよ。
稼ぐね〜。