2013年05月13日

『おおきなひとみ』

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「エロスの競艶。」, 2013/5/13

「だれもしぬことはでき」ず、
「なにもおわることはできない」世界にわたしたちは生きていて、
逃れられない宿命をこの否定のことばから感じる。

生命は連綿と続くということなのだが、
わたくし個人の意志でその連鎖を断ち切ることが許されてはいない。
それでは、これはだれの決定に拠るものか。

「だれもがくちをとざすかみのうえのくに」
「かみ」とは「紙」か「神」か。

画家は詩人のことばを解体し、絵を描いた。
詩人はそのスケッチを見てさらにことばを選び、練り上げた。

ひらがなで書いてあり、だれにでも読めることは読める。
しかし、開けば開くほど宇宙と交合しているような心持ちになる。
のはわたしだけか。


はぁ〜。

2006年06月25日

『桃太郎』

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横になって鼻くそほじほじ。
なんていうぐうたらな桃太郎って想像できますか。



原作は

2005年09月18日

『四谷怪談』

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子ども向けにと書かれた本なのですが、この、岡田嘉夫さんの絵は、わたしが子どもだったら絶対に手に取ってはいません(笑)。

このシリーズ、とてもわかりやすく、絵が妖しくてうつくしくて好きです。
自分がいかに古典を適当に読み流していたかが、よくわかります。

『四谷怪談』も、こんなにも「生と死」「善と悪」を描いていたものだったとは。
愛していた夫に裏切られた苦しみ、悲しみは言葉に尽くし難く、怨霊となってしまうお岩は、とても、とてもかなしい。
伊右衛門を連れ戻そうと、毒薬を飲まされ、腫れ上がった顔に紅を差そうとする女心。
人間は自分の欲のためならどこまでも悪どいことができるのかも知れない、と少し恐ろしくなりました。


自分の心のなかにも、烈しいもの、ありますので。



ほか、橋本治・岡田嘉夫の歌舞伎絵巻のシリーズも。


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うつくしい絵巻を堪能出来るしあわせ。

2005年07月29日

『夜猫ホテル』其の四

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そうして半年ほど経った或る晩、いつものようにそこに足を踏み入れると彼はいなかった。
心がざわつく。

2005年07月28日

『夜猫ホテル』其の三

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そうして週に二〜三度、猫のように真夜中に訪問するようになったのだ。そこが

『夜猫ホテル』其の二

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・・・とてもやさしい誘い方だった。
今夜一晩くらい、恋する気持ちを思い出したってバチは当たらない。わたしは彼について行った。そこは

『夜猫ホテル』其の一

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初めてここを訪れたのは、友人の結婚式のあと。
正しくは二次会の途中。
なんてありがちなパターン。

2005年05月30日

『白雪姫』

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皆さんご存知のグリム童話。
そう。
『白雪姫』。
ディズニーのがお気に入りなかたは、受け入れ難いかな・・・。でもわたしは、

2005年04月24日

『仮名手本忠臣蔵』

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岡田嘉夫画伯の絵は、怖い。
人物に黒目がないからだ。
しかし、だからこそ逆に見る人の想像を掻き立てる。
この本の男も女も艶かしくて、うつくしい。
本物の歌舞伎を味わってみたくなる一冊。でも実は、

2005年04月14日

『赤い蝋燭と人魚』

「密やかな愉悦。」


酒井駒子さんというひとの抗し難い魅力を語るのに、現在のところ、この本ほど相応しいものはないと思います。
この人魚に出会ったときには、ふるえてしまいました。
こんなに恥じらっていながら匂い立つような色香を放つ姿に、何度見ても身体の芯が疼くのを感じます。
どんな子どもたちを描いていても、そこにエロティシズムを感じずにはいられなかったので、
この絵本の登場にはため息さえ漏れました。

子どもの頃、わたしはこういう雰囲気の絵が苦手でした。
とても好きで、いつまでも眺めていたいのに、ひと前では直視してはいけないような気がして・・・。
今は大人になって、誰彼かまわず、人目を憚らずに(この)絵本の色情を愉しむ悦びに浸っています。

このひとの絵を見て、誰かの肌が恋しくなったとしても、許します。
あなたのその感覚は、すこぶる正しいと思います。
そして、かつてのわたしと同じように感じている子どもたちに教えてあげたい。
あなたの感受性は、すばらしいと。



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とても好きな絵本です。
少し前のわたしだったら、書いてないレヴュー。
酒井駒子さんの絵は・・・えっちですよね・・・。

2005年04月08日

『木霊みょうと』

R-15指定(絵本の方はそんなことありません)
お子様と一緒にご覧の際は、ご配慮をお願い申し上げます。


「愛し合う大人のために。」

山深くに暮らす、誰もがうらやむほど仲のいい夫婦、辰平と文(あや)。
あるとき山仕事に出かけた辰平は、日暮れになっても戻って来なかった。
幾日も幾日も恋い焦がれて待ち続ける文。
村人に「くるっている」と後ろ指をさされても、辰平のいない暮らしには耐えられない。

夢に辰平が出て来たのをきっかけに、文も山へと向かう。
「身動きならないさだめ」とは、一本の木になってしまったことだった・・・。

中島潔さんは、文をことのほかうつくしく描いている。
ふっくらとしたくちびる。
狂おしいほどに辰平を求めるうなじ。
肩にはらりとかかる後れ毛。
はだけた胸元からのぞく鎖骨。
まくれ上がった着物の裾は内腿をあらわにし、辰平に会えるのなら何をも厭わない覚悟が見て取れる。
魔性のものに願いを叶えてもらった文は、恍惚とさえ呼べる表情だ。
エンジュの木になった辰平に絡みつく文の手足は、そのまま読者の五感を刺激する。
その官能的な表情に、とうとう太腿の奥深くまで満たされた悦びを見つけるのだ。

これは、恋人同士や夫婦で読み合ってもらいたい絵本。
文字通り身も心もひとつになって添い遂げたふたりに、胸を揺さぶられてほしい。



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図書館に走るなり、書店に走るなり、ネットで注文するなりしてご確認ください。
当市の図書館蔵の本は、まだわたしが借りてます。あしからず。続きを読む